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11月3日。令和4年の『文化の日』は、“宮城の山の食文化”を学び、堪能しました!!

まずは、食文化の学びからスタート。


泉ヶ岳の麓にあるしいたけ農園『熊谷農園さん』で体験させてもらいながら学ばせていただきました。

熊谷農園さんでは『原木』でしいたけ栽培をされています。



原木のしいたけは、全体出荷量の7%程度しかなく、残りは『菌床』というおがくずなどを固めたもので栽培したしいたけです。



なぜ『原木しいたけ』がそんなに少ないかといえば、それは、圧倒的に『栽培が大変』ということにつきます。

菌床は、ブロックに固めたしいたけのもとを暗い室内で水分を与えれば数日で発生します。



しかし、原木栽培は、木に菌を打ち込み、様々な処理をして採れ始めるのが最短でも『1年』。通常は『2年』の月日がかかります。


そして、

 ・木を切り出してくる→穴をあけ菌を埋め込む→並べる→水をかける→向き入れ替えるなどなどの作業があり、原木1本も10g以上の重さで重労働。


 森の中にたくさんの原木が並べられていましたが、機械が入り込めないところばかりで、1本1本運び並べる作業は本当に気の遠くなる作業だと思います。


 また、春先にはその木から一斉にしいたけが出るため毎日、何千、何万というしいたけの収穫も必要で、菌床のような『管理栽培』も難しいのが原木しいたけ栽培です。


 そのくらい大変なため、原木しいたけの栽培が減っているとのことでした。そして、その大変な原木栽培にさらなる負担をかけたのが『東日本大震災』の原発事故の影響です。


 震災から10年以上たった今でも、宮城県産の原木を使うことが出来ないため、九州などから原木を購入するしかないそうです。

 その輸送コストで原木の値段も何十倍にもなり経営的にも大変なため、さらに原木農家が減るという負のスパイラルもあるようです。


 それらを含め大変なことがたくさんある原木しいたけ栽培ですが、ひたむきに続け、次の世代に残そうとしている姿勢や努力、苦労を教えていただけたことは子供たちにとっても貴重だと思いますし、ありがたみや価値が違ってくるのではないかと思います。



 しいたけ栽培の現状を教えていただいた後は、実際の『駒打ち』作業を体験し、原木しいたけの『収穫体験』もさせていただきました!!


 原木から生えているしいたけは力強く、手で取るのが意外と大変で力も必要です。一発でうまく収穫できず、何度もチャレンジする子供の姿もあり、やはりこういうのは“やってみないとわからない”ものだし、“体験したこと”から大きな学びがあると感じました!!



 しいたけ・食文化の学びの後は、泉ヶ岳のキャンプ場に移動し『堪能』する時間へ!!



 家族ごとにバーベキューコンロを立てて、炭を入れ、先ほどとったばかりの『原木しいたけ』を焼いて食べてみる!! 素敵だよね! 取り立てをすぐに炭火で炙って食べれること自体貴重だし『生きた食育』だと思うの。


 熊谷農園さんおすすめの『オリーブオイル+塩コショウorめんつゆ』の食べ方をみんなで試してみました!!肉厚で、風味が豊かで、味も抜群!! 一応お肉も用意してましたが、肉よりも美味かった!という人も!!


 また、収穫したばかりのしいたけと、その他6種類のきのこを使った『きのこ芋煮』も調理して食べましたよ☆


 まさに文化の日にふさわしい素敵な1日でした!!


 忙しい中たくさんお話を聞かせていただき、体験させていただいた熊谷農園さんにも感謝!

 貴重な休みに子ども達の学びのために駆けつけてくれたスタッフ、ボラさんにも感謝!

 なによりも、この素敵な食文化を日々維持・継続し、次世代へ繋げてくれている様々な生産者さんに感謝です!!





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