7月14日 宮城県産のホヤと宮城県産のそば粉を使った料理教室のはなし。
突然ですが・・・『ホヤ』は好きですか??
そもそも・・・『ホヤ』って何者かご存知ですか??
東北の三陸海岸ではホヤをたくさん養殖していて、宮城県は日本のホヤの生産量が堂々1位。全体の6割以上が『宮城県産』のホヤです。
まさに『県民食』と言っても過言ではないホヤなのですが・・・、実際に食べたことが無かったり、さばいたことが無いという人を多く見かけます。
今回の料理教室でも、8割の人が実際にさばいたことが無く、普段からあまり購入しない。あまり好きではないとのことでした。
たしかに・・・ホヤは独特の『風味』があります。磯臭いというか・・・、なんと言っていいのか独特の風味。 また、見た目もちょっとグロテスク。
そのマイナスイメージが強く、『そもそも食卓に取り入れない』というお母さんが多いようです。
その家庭に育った子供は・・・、やっぱり、なかなか『ホヤ』を口にする機会が少なく、自分が家庭を持った時に取り入れることが少ない。
という、そういうループのようなものがあるのては無いかな??
実際に、東日本大震災前は、宮城県産ホヤの大部分が『韓国』に輸出されていました。
その量は、全体の7~8割だったと言われています。
しかし、福島第一原発の影響もあり、輸出がストップとなり、養殖事業者は大変!!
そこで、宮城県も大慌てで、県内の消費拡大を図るため、色々な対策・キャンペーンをしているのが令和元年の現状です。
今回、そのキャンペーンに乗ってホヤをテーマにしたわけではありません。
もともと、今年の教室で取り入れようと数年前から考えていました。
だって・・・『ホヤ』を料理教室、しかも子供向けの教室に使うのはたくさんの『リスク』がありますもの。
でも、だからと言って、この食材はいつかやらなくてはいけなかったのです!!!
宮城が誇る食材!!なのに・・・、県内流通が少ない。しかも、生態も、味も、調理法も知らない県民が多すぎる!!! これは、『宮城で食育を進めるもの』として見過ごせない。わけです!!
学校給食でも、ファミリー向けの飲食店でも・・・出しにくい食材。 見た目も味もインパクトがあり、女性向きではない。
県民食になりうる生産量があり、安価で、気軽に買えるのに・・・なかなか食卓に上がらないホヤ。
コンビニのスイーツや流行りのお菓子は、ちょっと高くても、カロリー爆弾でもどんどん売れるのに・・・、安価で新鮮で栄養価の高いホヤは選ばれ無い。
これって、ちょっと悲しいですよね???
原因は何でしょう???
きっと・・・『きっかけ』なんだと思います。
生まれてから、死ぬまでの間・・・。一回もホヤを口にしない人は多々いるでしょう。
見た目や評判だけをもとに、『そもそも選択肢にすら入らない』という人が大多数。
で、あれば、強制的にでも『選択肢に組み込む!!』ことで、それが『きっかけ』となり、そのきっかけから、“実際どうだったのか?”という、実体験をもとにした『答え』を出してほしいのです。
今回の教室は、その『きっかけ』なのです。
実際に教室では・・・、ほとんどの人がホヤそのものを触ったことが無い。食べたことが無い。ということはさばいたこともないし、どう調理すればいいかもわからないというスタート。
だから面白い(笑)
ホヤを切った瞬間に水がビューと飛び出す。その瞬間、子供たち・お母さんたちは絶叫!!
で、出てきたホヤの中身を見て、“一体こいつは何者だ!!”という顔をする子供たち(笑)
でも・・・ホヤだって、貝だって、タコだって、牛肉だって、豚肉・鶏肉だって・・・・、『食品』に変わるまでの工程はグロテスクな部分が多い。
それを誰かが代わりにやってくれて、みんなの口に入っているのだね。
その瞬間は気持ち悪くても、実際にやってみるとそんなに気持ち悪くも無く、食べてみたら、意外とおいしいこともある。
今回、ホヤを初めて食べた子供のうち・・・なんと半数以上が『食べられた』『美味しかった』という感想でした。 もちろん、食べてみたけど・・・『やっぱり駄目だった』『美味しくなかった』という人もいました。
その感想を、『実体験』をもとに感じられたことはとっても素敵なことよね♪
ここまでが・・・ホヤの下り(笑)
いや~今回の感想も長いんだね(笑)
今回は、ホヤの他に『そば打ち』もしたんですね~。
講師はもちろん、『小松先生』です。
小松先生は、なんと、宮城に戻ってきたのです。そして、8月~宮城で蕎麦屋さんをすることになりましたよ!!
秋保のグランドホテルの目の前で蕎麦屋さんをすることになったので、これからは行きやすくなった!!
しかも・・・『小松先生ってイケメンですね』ってちょっとお世辞を言ってあげれば・・・飲み物1杯サービス&そば団子食べ放題らしいですよ♪
今年のそば打ちは・・・いつもとはちょっと違かったのです。
それは・・・『宮城県産のそば粉』を使ったこと。
これもね~話すととっても長くなるのですが・・・、とにかく流通量が少なくなかなか手に入らない!!
でも・・・県内産のそば粉をどうしても使いたかったのです。
そば粉は、東日本大震災・そこからの復興ととても関係性がある。将来的にはこの辺りも『食文化の1つ』として子供たちに知ってもらいたいという願いを込めてのそば打ちです。
親子で一緒にそばを打ち、一緒にホヤをさばき、みんなで食べる!!
しかも、そばは自宅にお土産として持って帰れるようにしたので、また、自宅でも『親子の共有時間』を話題にできる。
宮城県に生まれ、または、何かのきっかけで宮城に住み、そこで育っている子供たちが、県内の食文化を学びながら、親子で一緒に体験し、そこから何かを感じる!!
これって、お金には代えられない素敵な、貴重なものなのね。
それを支えてくれる講師の先生や、ボランティアの皆さんにも本当に感謝だし、今回の『きっかけ』で一人でも多くのこどもが『ホヤ』を食生活に選択できるようになれば、今回の教室が未来へ向けて一筋の光を放ったことになるよね。
本当はその他諸々をあと3500文字くらい書きたいのだけど・・・とりあえずこの辺で終わりにしておいてあげよう♪