宮城の食文化を学ぼう!in登米~昔ながらの料理の作り方を学ぶの!!~
100年以上も前に建てられた建物。 歴史のある柱に、土間。式台を越え、板張りの居間には、『囲炉裏』があり、ふすまを開けるととっても大きな畳の部屋がある。
電話は黒くてでっかくて、線が付いている。時計のように円状に無数の穴が開いていて、子供たちは電話であると認識すらできない。
外には鶏が放し飼いになっていて、収穫した麦や野菜が普通に干してあり、かまどの煙突から煙が出ている。
2019年。令和元年の9月とは思えない、昭和・大正・明治にタイムスリップしたかのような空間。
そんな素敵な会場で、9月の食育教室を行いました。
今回の会場は、登米市にある古民家カフェ甘欧(アモー)という場所でした。
100年以上前の日本の暮らしを体験できる古民家カフェです。
この『歴史』にどれほどの価値があるのでしょうか???
子供たちが『昔話』の絵本で見ている、『過去』を自らが体感できる環境です。
おじいちゃん、おばあちゃん、それよりも何世代も前の『先祖』が、この環境で暮らし、文化を築き、歴史を紡いで来て今のみんながいます。
スイッチを押したらご飯が炊け、つまみをひねれば火が起き、ボタン一つで室温が保たれる現代に至るまで、日本人が歩んできた『歴史』を体験できるということは、子供たちにとって大きな気づきがあったと思います。 今、自分たちが暮らしている環境がどれだけ幸せであるのか?それを維持してくれている親の苦労や、この環境を保つために多くの人が努力している。
その恩恵を受け、自分たちが暮らせていて、これらの現代文明は、時としてもろく、一瞬に崩れてもしまう。
そこまで深く感じてもらえるとは思っていませんが(笑)こういうことを『親子で』一緒に体験できる環境・時間ってプライスレスの貴重な時間だと思いませんか??
子供たちは、土間の調理場で材料を切り、登米の郷土料理『はっと汁』のはっとを捏ね、庭を駆け回り『玉子』を探しました。
そのあと、『初めてのマッチ!! 10秒つけられるかな?』チャレンジをして、生まれて初めて『マッチ』というものに触れ、火を付けました。
そして、薪を割り、火を付け、はらこ飯、はっと汁、油麩の卵とじを作りました。
参加家族のパパたちがその火を維持してくれ、ママたちは子供たちと一緒にお料理。
上級生のお姉さんたちは積極的にお手伝いをしてくれて、男の子たちは連れだって鶏を追いかける!!
みんなが1つの目的のために何かしら協力し合い、それを親御さんが微笑ましく見つめ、その活動をボランティアの人たちが支えてくれる。
この時間って、素敵で、貴重で、至福だと感じました。